犬の道に入るな! イシューから始めよby安宅和人①イシュードリブン編

今回の学び

・バリューある仕事=本当に解決すべき課題を有効な方法で解いている仕事
・本当に解決すべき課題=イシューを見極めることが先決。解の質はその後。
・根性で一心不乱に大量の仕事をしてバリューを上げようとするのは「犬の道」
・よいイシューは「本質な選択肢である」「深い仮説がある」「答えを出せる」

いい仕事をしよう

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皆さんはいい仕事してますか?

仕事観は人それぞれですが、
「せっかくやるならばいい仕事をしたい」
と仕事に前向きな方なら思うことでしょう。

いい仕事をするために仕事術などを探している方も多いと思います。

でも、それは実は間違っているかもしれません。
・・・ということがよくわかる
「イシューからはじめよ」by安宅和人 のレビューです。

内容が濃すぎる良書なので、今回は①としてイシュードリブン編をご紹介します。

一生懸命頑張ったのに、うわっ・・私の仕事・・・犬の道!?

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「いい仕事」とは何でしょうか?

いい仕事とは“世の中に価値を提供する仕事”と表現してもいいと思います。

いい仕事=バリューのある仕事です。

バリューのある仕事とは
イシュー度が高く(本当に解決すべき課題か)
解の質が高い(イシューを解くのに有効な方法か)
ということです。

つまり、バリューある仕事とは
本当に解決すべき課題を有効な方法で解いている仕事
です。

以下に図解します。

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ここで大事なことは、
「イシュー度」と「解の質」両方が重要だということ、
そして、先に「イシュー度」を見極める力を手に入れる必要があることです。

根性で一心不乱に大量の仕事をしてバリューを上げようとする方法もあります。
正直実務はこちらに近いという方がほとんどでしょう。

これは「犬の道」です。

この方法で頑張って、もし解の質を上げることができたとしても、
イシューの質を上げることはできるでしょうか?
できないですよね。
解いた後にイシューを考えなおすことはほとんどありませんし、
あったとしても「こうすればよかったのかな」という程度のものです。

つまり犬の道を進んだ場合、
「本当に解決すべき課題は何かという問いの質を上げる方法を知らない人」
になってしまうのです。

イシューの質とは

イシューの質とは「本当に解決すべき課題かという度合い」です。

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どれだけ素早く適切に課題に対して答えを出したとしても

その課題が目的につながっていなかったら意味がありません。
仕事にかけた全てが無駄になってしまいます。

皆さんの経験でもあるのではないでしょうか?

「え?これやらなくてよかったじゃん」

「一生懸命目標達成したけどKPIは上がらなかった」
「KPIは上がったけど、KGIである顧客満足度は上がらなかった」

これらは全てイシュー度が低いものに取り組んでしまった結果です。

だからこそ、イシューの質を上げずに取り組む方法は犬の道なんです。

まずはイシュー、つまり「ほんとうに取り組むべき課題」を見極める力を身につける必要があります。

よいイシューを見極めるには?

よいイシューは以下の3つの視点から判断できます。

1 本質的な選択肢である

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まず、イシューを解いた場合にその先の選択が明確になることが必要です。
ここで大事なのが、イシューは立場によって違うということです。

例えば同じ局面においても、A社とB社のイシューは違うはずです。

市場環境は同じでも、取るべき戦略が結果的に同じでも、
課題認識と仮説=イシューが同じなんてことはありえません。

つまり、主語を入れ替えても成立するイシューはまだふわふわしていると言えます。
より具体的に詰めていく必要があります。

また「なんちゃってイシュー」にも注意が必要です。

例えば「A地方のみかんよりB地方のみかんの方が、自分の健康にいいのではないか」
というイシューがあったとします。

このイシューを解ければ「どちらの地方のみかんを食べるべきか」という選択は明確になるでしょう。

しかし、健康になることが目的であるとすれば本来設定すべきイシューは
「現在健康でない理由は@@である」です。
例えばこれが運動不足だということであれば、
どのみかんを選ぶべきかは意味のないイシューとなります。

こういった本質的といえない「なんちゃってイシュー」を弾き、
本質的な選択肢を選ぶためのイシューを見極めます。

2 深い仮説がある

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仮説を立てスタンスを取ることで、必要な情報や分析すべき内容が初めて明らかになります。

テーマの整理だけで終わってしまうと、それはイシューではなく単なる質問です。

「こたつにはなにが必要か?」=質問

「こたつにはみかんが必要なのではないか」=イシュー

この違いから質問とイシューの違い、つまり仮説の必要性がわかります。
質問はどう分析しどう答えるかが非常に曖昧になります。
仮説を含んだイシューは分析を含めた答える段取りが明確です。

また、「よい」イシューという観点でいうと、驚きがある=インパクトがある深い仮説が必要です。

深い仮説の方向性には2つあります。

まず、直感や常識など一般的に信じられていることを否定する仮説です。

代表的な例は天動説から地動説への移行です。
直感的には天が動いているようにしか見えないし、そのように信じられてきたことを否定した、
非常に深い仮説です。

もう一つは新しい構造で説明するということです。

なにかを理解することとは、2つ以上の異なるすでに知っている情報の新しいつながりを見つけることです。
共通性、関係性、グルーピング、ルールなどが挙げられます。

新しいつながりを発見することは新たな理解そのものであり、人に大きなインパクトを与えます。

いわゆる「アハ体験」みたいなものがそのインパクトですね。
そういうイシューに携わったら「これができたら自分たちはすごいんじゃないか?」とテンションが上がりますね。
深い仮説のあるよいイシューは、関わる人のモチベーションをも上げる力があります!

3答えを出せる

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ここで質問です。
なぜイシューが必要なんでしたっけ?

そうです。イシューを解いてバリューある仕事をするためでした。

ということはイシューがその役割を果たすためには答えを出せる必要があります。
一方で、世の中には「答えが出せる見込みがほとんどない問題 」が多くあります。

気になる問題が100あった時、
今答えを出すべき問題は2〜3、
そのうち手段がある問題はその半分と言われています。

「インパクトのある問い 」がそのまま 「よいイシュ ー 」になるわけではありません。

「答えが出せる見込みがほとんどない問題 」があることもふまえて、イシューを見極めましょう。

イシューの見つけ方

では、イシューはどう見つけたらよいのでしょうか?

大枠を掴み、考える対象の実態について肌感覚を得るために、
考えるための情報をざっくりと得ることが必要です。

1 一次情報に触れる+現場の人の話を聞く

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やはり現場から直接得られる情報は、2次情報とは濃度が違います。

現場には極力行くべきでしょう。

また、直接現場で関わる人のインタビューも有効です。

ちなみに知らない人に電話でインタビューを申し込める人は劇的に生産性があがると
この本では紹介されています。

2 基本情報をスキャンする

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数字やテーマに関連する常識、これまでの検討状況やフレームワークなども重要です。

例えば、5フォースに関連する情報+技術イノベーションの状況+法規制くらいは必要でしょう。

ただし、ここでは注意点があります。

それは、集めすぎない/知りすぎないことです。

集めすぎると時間ばかりがかかります。
知りすぎると自分だけの視点はどんどんなくなっていきます。

知れば知るほど知恵が湧くのではなく、知りすぎるとバカになる。
そういう視点も必要です。

現場にも言ってみたし、基本情報も調べてみたけどなかなか思いつかないなーという時には、

次のTIPSも試してみて、イシューを絞り込むようにしましょう。

【なかなか見つからないイシューを見つける方法】

・変数を削る(関係する変数を特定するため、商品購買行動からデジタル家電に絞るとか)

・視覚化する(イメージしやすくするため、図、絵を書いてみる)
・最終型からたどる(得たい結果から逆算してイシューを設定する)
・だからなに?を繰り返す(詳細で鮮明なイシューにする)
・極端な事例を考える(関係する変数を特定するため、市場が10倍になったら、収益が10倍になったらなど)

まとめ

・バリューある仕事=本当に解決すべき課題を有効な方法で解いている仕事
・本当に解決すべき課題=イシューを見極めることが先決。解の質はその後。
・根性で一心不乱に大量の仕事をしてバリューを上げようとするのは「犬の道」
・よいイシューは「本質な選択肢である」「深い仮説がある」「答えを出せる」

「イシューからはじめよ」というタイトルにすべてがつまってます。

解の質ではなく問と仮説の質を高めるという視点はすべてのことに通じると思います。

自分として一つ大事だと思ったのは「答えを出せる」ことが大事だということ。
この本の一節で「10分以上考えてしまったらそれは考えていない、悩んでいるだけだ」
という言葉があります。

これもまた大事な言葉ですね。

イシュードリブン以降はまたの機会にまとめようと思います。
今回はこれまで!

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